/*]]>*/

ストレスを軽減し、発生しにくくする腹式呼吸法


人間の神経系統は、脳神経・脊髄神経と自律神経の3つにおおまかに分類されます。

このうち自律神経は、さあこれから頑張るぞ!というやる気モードの交感神経と、体を休めて癒すリラックスモードの副交感神経の二つで成り立ち、この二つはシーソーの関係にあります。

やる気を超えてストレスが強すぎると交感神経が興奮しすぎた状態になり、リラックスモードの副交感神経がダウンし、リラックスを超えてダラダラして副交感神経が強すぎる状態になると、やる気モードの交感神経がダウンしてしまうということになり、この交感神経と副交感神経が平衡状態を保って、シーソー関係が平衡になっているのが理想です。

 

つまり、適度にやる気とストレスがあり、適度に休み癒すことができる、状態ということです。

この自律神経のバランスが悪い状態が続き、体調を悪くしている病気を自律神経失調症と言います。

 

大方の人は交感神経(ストレスモード)が強すぎて、それが原因で苦しんでいたり病気になったりするわけです。

だから反対側の副交感神経を刺激してUPさせれば、ストレスモードの交感神経がダウンしてストレスが減るという事です。

 

副交感神経を具体的に刺激するには、涙を流す・咀嚼して唾液を出す・飲食して消化器系内臓を使う・横隔膜を動かす・小水を出す等の方法が挙げられます。

女性がストレス一杯になると泣いてしまうのは涙を流すことでストレスを軽減しているのです。

大リーガーの選手が試合中にクチャクチャとガムを噛んでいるのは、緊張しすぎていると筋肉が硬直していざという時にサッと動けないので、ガムを噛んで適度に筋肉をリラックスさせて、いざという時にサッと動けるようにしているのです。

やけの大食いも消化器系の内臓を使う事で副交感神経を刺激してストレスを減らすということを本能的にやっているのです。

緊張するとトイレに行きたくなりますが、小水を出すとほっとして緊張が取れますよね。

しかし、現実には泣いてばかりいられませんし、いつもガムなど噛んでいられませんし、いつも食べてばかりでは太ってしまいますし、トイレばかり行っていては仕事になりません。

 

ではどうすれば良いか?横隔膜を大きく動かせばよいのです。

そのためには腹式呼吸が最適です。

腹式呼吸なら、お金も道具も不要ですし、仕事中でも電車の中でもいつでもどこでもできます。

なおかつ、その効果は絶大です。

騙されたと思ってぜひやってみてください。

 

 

腹式呼吸のやり方(基本編)

① 鼻から静かに空気を吸っていきます。

と、同時にお腹をゆっくりゆっくり膨らめていきます。

吸った空気をお腹に送って膨らめていくなどという難しいことは考える必要はありません。

吸うのと同時に強制的に意識的に膨らめていきます。

② 胸(肺)が空気で一杯になったら、鼻からゆっくりゆっくり空気を出していきます。

と、同時にお腹をゆっくりゆっくりへっこませていきます。

静止状態よりもさらに奥までへっこませていきます。

また、鼻から静かに空気を吸いながらお腹を膨らめていきます。

 

この①→②の繰り返しです。

通常は口は使いません。鼻だけ使います。

 

本当は、呼吸のし始めは吐いていく方を先にやると良いのですが、どちらでも良いです。

慣れてきたら、できるだけ長くゆっくり吸ったり吐いたりします。

 短い早い呼吸では効果が小さいです。

 

腹式呼吸を平素からやっていると、今までたまっていた全種類のストレスが消えていきます。

どんなに強いストレスでも全て消えてしまうという保証はできませんが、かなり楽になります。

再度、同じ目に遭ってもストレスが発生しにくくなります。

性格が穏やかに平和になっていきます。

 

腹式呼吸をやってもストレスが消えないようでしたら、私の施療を受けてください。エネルギーで浄化します。

 

 

極限のストレス状態で、極度に感情が高ぶっている場合

(例えば極度の緊張・怒り心頭状態など)

吐く時に、できるだけ強く激しく長く、肺の中の空気を全て吐き出すつもりで、この時だけ口からお腹がぺっちゃんこになるまで吐いていきます。

怒り等のストレス感情から作られた真っ黒な悪いエネルギー(邪気)を空気と一緒に吐きだすイメージで思い切り吐きます。

吸うときはゆっくり静かにお腹を膨らめながら吸っていきます。

これを10回くらい繰り返すとストレスが激減して平静状態に戻ります。

 

 

逆にダラダラしすぎてやる気が起きない、覇気がない、うつっぽいという時

吸う時に、できるだけ強く激しく長く、周囲のエネルギーを一緒に吸いこむつもりでお腹を膨らませながら鼻から吸います。

吐く時はゆっくり静かにお腹をへっこませながら鼻から出します。

 

これを10回くらい続けると、やる気満々の戦闘モードになります。

 

 

ご注意

妊娠している女性や、疾患のある方(特に循環器系・呼吸器系・消化器系・泌尿器系・生殖器系)は、腹式呼吸を行っても良いかどうか、担当の医師にご相談ください。

やすらぎ健康庵では、万が一、腹式呼吸が原因で何かの支障が発生しても責任は負えませんので、自己責任の範囲でやってください。(特に上記の激しい腹式呼吸は要注意です)

 

 

ストレスを消す腹式呼吸 応用編(言霊の併用)

具体的に特定の人物に対して怒りを感じていてそれを消したい場合は、腹式呼吸をしている間、

「私は○○さんを許している」

「私は○○さんに感謝している」

と心の中で○○さんの顔を思い浮かべながら繰り返し言います。

 

具体的な原因がわからずにイライラしている場合は、

「私は全てを許している」

とくり返しながら腹式呼吸をします。

 

自責の念・罪悪感・自己否定感が強いストレスの場合は、

「私は自分を許している」

「私は自分に感謝している」

「私は自分を愛している」

と繰り返しながら腹式呼吸します。

 

ストレス感情の種類によって、

「私は自分を許している」

「私は全てを許している」

「私は全てから許されている」

「私は自分に感謝している」

「私は全てに感謝している」

「私は全てから感謝されている」

「私は自分を愛している」

「私は全てを愛している」

「私は全てから愛されている」

という言葉(言霊)を使い分けて、そのストレス感情を打ち消してくれて、さらにプラスの精神エネルギーを与えてくれる言葉を使ってください。

 

単に腹式呼吸をするだけでもストレスは楽になりますが、言霊を併用した腹式呼吸はさらに効果が大きいです。

言葉は他にも「病気がどんどん治っていく」など、願望実現のテクニックにも応用できます。

(願望実現テクニックについては、また稿を改めて解説します)